シカゴ大学（University of Chicago、イリノイ州）のエレーン・アレンズワース（Elaine M. Allensworth）氏とカリー・クラーク（Kallie Clark）氏は1月28日、研究論文「大学卒業予測因子としての高校の成績平均点とACT試験の得点　～高校全体での一貫性に関する仮説の検証~（High School GPAs and ACT Scores as Predictors of College Completion: Examining Assumptions about Consistency across High Schools）」を、米国教育研究協会（American Educational Research Association：AERA）の学術誌「教育研究者（Educational Researcher）」で発表した。

 
 これによると、高校での成績平均点（GPA）は、大学卒業の予測因子として、ACT試験の得点よりも5倍強力であったという。また、ACT試験の得点と大学卒業との間の関係は、学生が在籍した高校によって異なり、多くの高校では、両者間に相関関係がないことが判明した。これに対し、高校でのGPAは、GPAが高くなると大学卒業の確率が高くなるという相関関係があり、高校でのGPAが1.5未満の学生では、大学卒業の可能性は20%であるのに対し、GPA 3.75以上の学生では、大学卒業の可能性は約80%であることが明らかにされている。
 

なお、本報告書は、こちらから閲覧可能。
 

American Educational Research Association：　
Research Finds that High School GPAs Are Stronger Predictors of College Graduation than ACT Scores

 
1月28日