【ニュース・アメリカ】連邦議会、2021年度歳出法案と、高等教育機関への救済基金230億ドルを含む総額9,000億ドルの新型コロナウイルス感染症救済基金法案を可決

 
連邦議会上下院は、総額1兆4,000億ドルの2021年度歳出法案を12月21日夜に可決した。

 
本法案には、①医学研究予算の10億ドル増額、②連邦学資援助免除申請書(Free Application for Federal Student Aid)の質問数縮小(108個から36個)
を含む連邦学資援助改革、③低所得者向け連邦奨学金「ペルグラント」の服役囚への付与拡大、
などが含まれる。

 
また、議会は、総額9,000億ドルの新型コロナウイルス感染症救済基金法案も可決し、このうちの230億ドルは大学に救済基金として分配される。

 
この金額は、コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法(通称CARES法)の下で高等教育機関に割り当てられた140億ドルを上回るものの、高等
教育ロビイストは大学が受けた財政的打撃の支援には過少としており、米国教育審議会(ACE)テッド・ミッチェル会長は、長期的には言うまで
もなく、中期的支援としても不十分としている。

 
また、今回の分配金算出方法はCARES法で使用したものよりも複雑で、ACE政府関係ディレクターのジョン・ファンスミス氏は、各大学の受給額
を即座に予測することは困難としている。

 
ミッチェル氏は、ジョー・バイデン次期大統領及び連邦議会に対し、さらに大規模な救済基金を提供するよう要請している。

 
12月22日


Inside Higher ED: Congressional Deal Would Give Higher Ed $23B


地域 北米
アメリカ
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