【ニュース・アメリカ】連邦学資ローン、支払い不履行・滞納や支払い猶予が減少傾向

教育省(Department of Education)は2016年3月17日、連邦学資ローン・ポートフォリオの主要データを収集した「学資援助四半期報告書(Quarterly Student Aid Report)」を発表した。本報告書は、2015年12月31日までの2015年第4四半期のデータをまとめたもので、これによると、収入に基づく返済(Income-Driven Repayment Plan:IDR)プログラムへの登録者数は2014年12月と比較して48%増、2013年12月と比較して140%増であることや、2015年12月31日時点での31日以上の返済滞納者の割合が2014年の22.2%から19.7%に減少していることなどが明らかにされた。また、同報告書では、連邦家族教育ローン(Federal Family Education Loan:FFEL)に関する詳細データが新たに公開されており、①スタフォードローン(Stafford Loan)、②補助金なしのスタフォードローン(Unsubsidized Stafford Loan)、③連邦プラスローン(Federal PLUS Loan)、④連邦統合ローン(Federal Consolidation Loan)の4種類のローンに関し、ローン状態、返済プラン、及び滞納レベルに関する最新情報が含まれている。その他の主要な報告内容は以下の通り。

 

•失業などによる返済困難を理由とする支払延期措置を受けるローン利用者数は2015年12月31日現在約37万人で、前年同期比31.5%減。
•2015年12月31日現在、一時的返済中断などを含む支払猶予は直接ローンで11.3%、FFELで10.3%で、前年同期と比較してわずかに減少。
•滞納されていた返済金で2015年第4四半期に回収された金額は22億ドル超。

 

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
Information for Financial Aid Professionals (IFAP):Federal Student Aid Posts Updated Reports to FSA Data Center

 

Department of Education:New Student Loan Report Reveals Promising Repayment Trends

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