【ニュース・アメリカ】著名学術研究者ら、Covid-19パンデミックの影響下で非テニュア大学教員の雇用を保証しない大学をボイコット

 
 Covid-19パンデミックによる影響を受ける中、テニュアトラックにある若手大学教員を対象に、テニュア教員(終身雇用の教員)となるために
必要な書類の準備期間延長措置などを講じる大学が多数ある中、著名学術研究者らは、非テニュアトラック教員及び大学院生職員に対しても、
雇用の安定を確保するよう要求している。

 
 これは、「COVID-19 学術連帯声明(COVID-19: A Statement Of Academic Solidarity)」にまとめられたもので、
現在、70人超の学者らが署名している。

 
 この中では、非テニュアトラック教員及び大学院生職員の固定給契約を延長しない大学に対して、講演・会議・ワークショップなどへの
参加要請に応じないことが宣言され、全ての大学教員に、雇用の安定と、より望ましい条件下でプロジェクトを完了させる機会が与えられる
べきとしている。

 
 本声明が要求する条件を満たさない大学に対するボイコットは、少なくとも2020-2021学年度末まで有効で、同声明署名者には、
小説家のゼイディー・スミス(Zadie Smith)氏、哲学者のジュディス・バトラー(Judith Butler)氏、ノーベル生理学・医学賞受賞者の
ハロルド・バーマス(Harold E. Varmus)氏などが含まれる。

 
 また、シカゴ大学(University of Chicago、イリノイ州)英語教授のケネス・ワレン(Kenneth W. Warren)氏は、年長の学者が
若手研究者に対する支持を表明することが重要とコメントしている。

 

なお、本声明及び署名者リストは、こちらから閲覧可能。
 
4月28日
 


The Chronicle of Higher Education: 
Prominent Scholars Threaten to Boycott Colleges That Don’t Support Contingent Faculty During Pandemic

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 若手研究者育成、研究者の雇用