大統領科学顧問兼大統領府科学技術政策局(OSTP)長官のエリック・ランダー氏と カナダ・イノベーション科学産業省の フランソワ・フィリップ・シャンパーニュ大臣は、米国とカナダが科学・技術・イノベーション(ST&I) エコシステムを確実に強化する上で共通の優先事項に関して2021年11月3日に会談した際の協議内容をまとめ、米国・バイデン大統領及びカナダ・トルドー首相に宛てた共同声明を11月18日に発表した。ランダー長官とシャンパーニュ大臣は、人工知能(AI)や次世代半導体技術などを含む新興技術における協力強化についても話し合っている。両氏は、米国・カナダ両国共通の優先事項として、以下の6点を挙げている。
- 二国間ST&I協定を含む ST&I 協力の強化
- 科学成果の向上のために、包括的科学研究コミュニティ構築に向けた多様な人々の参加と公平性の改善
- 2050年までの気候目標達成に向けた科学技術ロードマップの支持
- 新型コロナウイルス感染症パンデミックの終結と将来に向けた準備
- 新興技術及び基幹技術における協力強化
- 信頼性ある研究協力の強化
なお、本共同声明の下で研究者及びST&I 関与者に要請する実践事項は以下の通り。
- 共同研究開発の拡大
- 主要研究イニシアティブに両国のステークホルダーを巻き込む取り組みの支援
- 産学官レベルでのST&I に関する情報・ベストプラクティスの共有
- 科学・イノベーション関連省庁間での繋がりの構築
11月18日
地域 | 北米 |
国 | カナダ、アメリカ |
取組レベル | 政府レベルでの取組 |
行政機関、組織の運営 | 政策・経営・行動計画・評価 |
大学・研究機関の基本的役割 | 研究 |