米国教育審議会(American Council on Education:ACE)を含む高等教育団体6組織は4月16日、他大学から編入する学生の単位移行に関する原則8項目を発表した。これは、学生が新型コロナウイルス感染拡大による影響を受ける中、他大学からの編入を円滑に進める上で学生に最大限の支援を提供するために作成されたものである。
学生は、特に2年制大学から4年制大学に編入する際に、単位の移行が認められないという問題に直面することが多く、ACE会長兼CEOのテッド・ミッチェル(Ted Mitchell)氏は、大学に対し、柔軟且つ学生主体の対応と、編入方針の透明性を求めている。本原則は、
- 大学は、方針及び成績・単位の評価において、学生が昨今の状況下で多大な負担を受けていることを認識すべき
- 大学は、現在の危機的状況下では、従来の不均衡がさらに悪化することを認識すべき
- 大学は、学生の置かれた状況をできる限り総合的に考慮すべき
- 現在の状況下では、教職員が不在な場合もあることから、成績を含む必要な情報を提供する時期に関して柔軟であるべき
- 編入方針の完全な透明性を目指すべき
- 編入方針の透明性は、大学内外に対して維持すべき
- 学生の編入可否に関する大学の決定は、迅速且つ明確であるべき
- できるだけ早く大学の方針を明確にすべき
を提示している。
なお、本文書は、こちらからダウンロード可能。
4月16日
Inside Higher ED: College Credit in the Time of Coronavirus