【ニュース・アメリカ】米国高校卒業者数、2013年をピークに2023年まで減少傾向

西部高等教育州際委員会(Western Interstate Commission for Higher Education:WICHE)は2016年12月6日、報告書「大学の扉を叩く ~高校卒業者予測~(Knocking at the College Door: Projections of High School Graduates)」を発表した。これによると、高校卒業者数は、1995年~2013年の間に30%増となったが、今後7年間は増加することがなく、高校卒業証書を受ける高校生の割合は増加するにもかかわらず、2016~2017学年度の卒業者数は前学年度を下回る見通しであることが明らかにされた。また、高校卒業者の中でのヒスパニック系及びアジア・太平洋諸島系の生徒数増加が主な要因となり、近い将来、高校卒業者の約半分は有色人種の生徒になると予測している。それ以外の主要な報告内容は以下の通り。

  • 2013年高校卒業者数をピークに、2023年までは卒業者数が減少するが、中でも2017年卒業者数は前年比2.3%減で減少率が最大。その後、2024年~2026年の3年間は卒業者数が増加するが、2027年~2032年の高校卒業者数は2013年を下回る見通し。
  • 2016年~2025年の間に、ヒスパニック系高校卒業者数は50%増、アジア・太平洋諸島系卒業者数は30%増となる見通し。その反面、高校を卒業する白人生徒数は減少傾向。
  • 地域別で見ると、北東部及び中西部では高校卒業者数減少傾向が継続しているのに対し、西部はやや増加し、南部は継続して大幅に増加。
  • 私立高校卒業者数が急激に減少しており、2011年の30万2,000人から2030年代前半には26%減の約22万人となる見通し。

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
Western Interstate Commission for Higher Education:KNOCKING AT THE COLLEGE DOOR:PROJECTIONS OF HIGH SCHOOL GRADUATES

 

Western Interstate Commission for Higher Education:NUMBER OF HIGH SCHOOL GRADUATES ACROSS AMERICA LEVELING OFF; MINORITY GRADS RISING, TO BE NEAR MAJORITY SOON

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ