【ニュース・アメリカ】米国科学財団(NSF)、先進レーザー重力波天文台をワシントン州リッチモンドに開所

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)は2015年5月19日、先進レーザー重力波天文台(Advanced Laser Gravitational Wave Observatory:Advanced LIGO)をワシントン州リッチモンドに所在するLIGOハートフォード施設(LIGO Hanford facility)において開所した。同施設は、NSFが資金を拠出しており、カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology:CalTech)とマサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)が設計したもので、運営もこれら2校が請け負うことになる。同施設の目標は、重力波を初めて観測・記録することで、重力波の発見により、超新星やブラックホール同士の衝突などといった、衝撃波を形成する現象に関する理解を深めることに役立つと期待されている。Advanced LIGOは、LIGOの計器の感度を少なくとも10倍向上させたもので、重力波信号の天体物理学的候補の数は約1,000倍に増加するという。同施設は計器などの試験期間を経て、今秋に重力波探索を開始する予定である。

URL1: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=135190&WT.mc_id=USNSF_51&WT.mc_ev=click

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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