米国科学財団（National Science Foundation：NSF）は、生物医学イノベーションの医療技術への実用化を促進するために、国立衛生研究所（National Institutes for Health：NIH）と協力して、NIHから助成を受ける研究者による科学発見の商業化の可能性の評価を支援する研修プログラム「Iコア（I-Corps）」を提供することを明らかにした。NIHの「I-Corps」は、「NSFイノベーション・コア（Innovation Corps：I-Corps）」をモデルとしたもので、生物医学研究に特化したパイロット・プログラムである。同プログラムには、NIH傘下機関の国立がん研究所（National Cancer Institute：NCI）、国立心肺血液研究所（National Heart, Lung and Blood Institute：NHLBI）、国立神経疾患・脳卒中研究所（National Institute of Neurological Disorders and Stroke：NINDS）、及び国立トランスレーショナル科学振興センター（National Center for Advancing Translational Sciences：NCATS）が参加する。プログラム参加資格者は、これら4研究所・センターから、「中小企業イノベーション研究・中小企業ビジネス技術移転（Small Business Innovation Research and Small Business Technology Transfer：SBIR/STTR）」プログラムの第1フェーズで助成を受給した研究者及び起業家である。このプログラムは9週間の短期集中型研修で、ビジネスに精通した経験豊富なインストラクターが、研究者チームと密に協力し、連邦助成を受給して開発したイノベーションを売り出す市場を調査することになる。

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