【ニュース・アメリカ】米国科学工学医学アカデミー、災害関連の死亡率・罹患率予想に向けた統一的枠組を採用すべきと主張

 
米国科学工学医学アカデミーは9月9日、報告書「大規模災害後の死亡率及び顕著な罹患率の評価枠組」を発表した。

 
 本報告書は、災害関連の死亡・負傷・疾患の数値化の正確性を高めるためには、連邦緊急事態管理局及びその他の災害対策支援省庁が、災害による
直接的死亡と間接的死亡とを区別できるよう、データ収集アプローチ及び手段に関する統一国家枠組を採用すべきと主張している。

 
 また、新型コロナウイルス感染症の罹患及び死亡に関する記録と報告に使用された手段の検証も行っている。いかなる災害においても、
災害に関連する死亡率・罹患率予想は変化する可能性があり、災害発生から数週間後に判明する場合がある一方で、複数の手段を用いて死亡・
罹患率を検証した場合、混乱が生じたり、データが不正確との印象を与えたりすることが懸念されている。

 
 そこで、本報告書は、州・地方自治体の関係機関が、死亡・罹患・負傷者数を実際に数えた人数と、推定人数の両方を使用することで、
より総合的に災害による影響を明らかにすることができると提案している。さらに、本報告書は、災害関連の死亡率・罹患率予想に向けた
統一的枠組に加えて、直接・間接・部分的に災害を原因とする死亡の定義例を提示している。
 
なお、本報告書は、こちらから閲覧可能。
 
9月9日
 


National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:
Federal Agencies Should Adopt Uniform Framework for Quantifying Disaster-Related Deaths, Illness, Says New Report

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
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