【ニュース・アメリカ】米国科学工学医学アカデミー、新型コロナウイルス感染症ワクチンの公平な分配に関する枠組草案を発表

 
米国科学工学医学アカデミーは9月1日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの公平な分配を計画する政策決定者を支援するために作成した枠組の草案を発表した。本草案は、米国医学研究所国立衛生研究所疾病管理予防センターからの要請を受けて7月に編成した枠組草案策定委員会が作成したもので、9月4日までパブコメを受け付ける。
 
 同草案には、2009年に流行したH1N1インフルエンザや、2013年~2016年にアフリカ西部で流行したエボラウイルス感染症などを含む、
過去のワクチン分配枠組から学んだ教訓が含まれ、①感染リスク、②重症率・死亡率リスク、③社会的悪影響リスク、④感染症伝播リスク、という4つの
リスク基準に基づく草案が作成された。

 
 8月1日現在、新型コロナウイルス感染症による死者の約80%は65歳以上の高齢者で、その大半は、長期ケア施設滞在者であることから、
特に高齢者保護の優先度は高いとされている。但し、ワクチン分配に関しては、使用可能なワクチン数・種類・有効性・安全性及び使用可能と
なる時期や分配・管理手段などを含めて不確定要素が多いことから、本草案には、様々なシナリオが含まれている。
 
なお、本枠組草案は、こちらから閲覧能。
 
9月1日
 


National Academies of SciencesEngineering, and Medicine:
National Academies Release Draft Framework for Equitable Allocation of a COVID-19 Vaccine, Seek Public Comment

地域 北米
アメリカ
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