米国科学工学医学アカデミー（National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine）は2月28日、報告書「科学・工学・医学分野における女性の不足に対応する有効な実践（Promising Practices for Addressing the Underrepresentation of Women in Science, Engineering, and Medicine）」を発表し、女性が不足するSTEMM（科学・技術・工学・数学・医学）分野における文化を転換するために、組織的な対策を講じることを強く要請した。

 
 本報告書は、大学に対し、STEMM分野における女性の募集・保持・昇進の改善を支援するための有効な戦略を実行すべきと提案しているが、政府リーダー及び専門学界に対しても、STEMM組織における透明性・説明責任を推進する役割を果たすことができると提案している。本報告書が提示する主な内容は以下の通り。

• STEMM分野で学位を取得する女性数は近年増加しているものの、特に非白人女性、障害を持つ女性、性的マイノリティ女性が同分野で不足。
• 大学は、学部・学科レベルで具体的問題を特定し、対策を講じるべき。
• 連邦資金助成機関は、助成受給機関に対し、募集・保持・昇進における性別格差に対応する有効な手段を導入する責任を課すべき。

なお、本報告書は、こちらから閲覧可能。また、3月19日に開催される「STEMM分野における女性不足対策シンポジウム（Symposium on Addressing the Underrepresentation of Women in STEMM）」でも、本報告書に関する議論が行われる。
 

National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine：　
Increasing Women’s Representation in STEMM Fields Will Require Culture Change Driven by Systemic Actions by Higher Education Institutions, Funding Agencies, Congress

 
2月28日