【ニュース・アメリカ】米国科学工学医学アカデミー、米国大学院におけるSTEM教育の大幅な改革を提唱

2018年5月29日、米国科学工学医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は米国大学院におけるSTEM(science, technology, engineering, and mathematics)教育の現状に関する報告書「21世紀の大学院STEM教育(Graduate STEM Education for the 21st Century)」を発表した。

 

本報告書では、学生・科学機関・国家のニーズに応えるために、米国大学院におけるSTEM教育の大幅な改革を提案している。また、そのためには、教員評価において、研究成果の重視過多から脱皮し、授業指導・メンタリングのベストプラクティスの価値を高める必要があると指摘している。
さらに、理想的な大学院教育の特徴として十数項目を特定しており、その中には、卒業生のキャリアパスや実績などに関するデータを提供することで、進学先大学院を検討する学生が大学院プログラムを選択しやすくすることなどが含まれている。

 

この他、STEM分野の修士・博士課程在籍学生が獲得すべき重要能力のリストも特定しており、例えば、STEM分野博士課程に在籍する学生全員が、STEM分野の中で少なくとも特定の1つの領域における深い専門性と、十分な学際的知識を身につけることができるようにすることなどがこれに含まれている。

 

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
National Academies Press:GRADUATE STEM EDUCATION FOR THE 21ST CENTURY

 

National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:Report Urges Improvements to Graduate Education in STEM Fields; Incentive System in Academia Must Shift to Strengthen Emphasis on Teaching and Mentoring

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証