【ニュース・アメリカ】米国科学工学医学アカデミー、人間活動が海洋哺乳類の健康に与える影響を検証した報告書を発表

米国科学工学医学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は、海洋哺乳類の健康に与える脅威に関する報告書「海洋哺乳類に対するストレッサーの累積的影響理解のためのアプローチ(Approaches to Understanding the Cumulative Effects of Stressors on Marine Mammals)」を発表した。本報告書は、海洋における騒音レベルの上昇が海洋哺乳類の健康に与える影響に対する懸念が高まっているのに加え、汚染、気候変動、及び、漁業による獲物の減少が悪影響を与えている可能性もあることに言及しているが、どの要因の組み合わせが最大の懸念事項となるかを特定するには、現存する知識及びデータでは不十分であるとした。また、本報告書は、連邦省庁や研究コミュニティが、人間の活動が海洋哺乳類に与える累積的影響の可能性を調査する上で利用可能な、新たに開発された概念的枠組みモデルを含んでいる。同枠組みは、研究者が問題の個々の側面を取り扱う上で役立つように考案されており、様々な要因が海洋哺乳類に与える影響を評価するためのツールが開発されている。

 

なお、本報告書は、以下より閲覧可能。
National Academy of Sciences:Approaches to Understanding the Cumulative Effects of Stressors on Marine Mammals

 

National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:Report Proposes New Research Framework to Understand Cumulative Impacts of Human Activities on Marine Mammals

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究