米国科学財団（National Science Foundation：NSF）の政策方針を策定する米国科学委員会（National Science Board：NSB）は2014年4月24日、「2014年イノベーション科学技術フロンティア法案（Frontiers in Innovation, Research, Science, and Technology Act of 2014（H.R. 4186）：FIRST Act）」に関する声明を発表した。この中でNSBは、連邦下院科学・宇宙・技術委員会（House Committee on Science, Space, and Technology）に対して、NSF及びNSFが支援する研究への支持に謝意を表する一方で、「H.R. 4186」法案の一部は、科学的躍進と次世代を担う科学者の支援という目標達成に向けたNSFの機能に支障を及ぼすとの懸念を表明した。中でも、同法案がNSFの各局への予算割当を特定するという点に関しては、ミッション達成に向けて最善と考えられる予算配分を柔軟に行うNSFの手法を明らかに妨害するものであると強く反発している。さらに、NSFとNSBは、助成決定過程の説明責任及び透明性の向上のための新たな手順を導入する過程にあり、NSF及び科学工学コミュニティに対し、さらに融通の利かない規制を強要することは不必要であると主張している。

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