【ニュース・アメリカ】米国科学医学工学アカデミー、環境健全性問題に対する米国の取り組み改革を目的としたイニシアティブを立ち上げ

 
米国科学医学工学アカデミー(National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine)は2018年2月15日、環境が人間の健康に与える影響を検証する環境健全性分野に関連する複雑な問題に対する米国の取り組みを改革するために、米国アカデミー全体でのイニシアティブ「環境健全性は重要イニシアティブ(Environmental Health Matters Initiative:EHMI)」を立ち上げることを明らかにした。
 
本イニシアティブは、環境科学・医学・社会科学・エネルギー・工学などを含む分野の専門家を米国アカデミー全体から集め、政府・企業・学術機関のリーダーも参加させて、最新科学の調査、有望なソリューションの特定、及び、環境健全性向上に向けた革新的経路の構築を目指す。米国アカデミーは、環境健全性研究・政策に対し、毒性試験、リスク評価と問題の定式化、及び、環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)の将来のための科学などに大きな影響を与えた合意報告書を含め、様々な方法でこれまでに指針やリーダーシップを提供してきた。
 
他にも、災害後に健全且つ回復力のある持続可能なコミュニティ構築や、気候変動評価におけるリスクの特性化等を含む、環境健全性と交わる可能性のある分野において、幅広い取り組みを行っている。同アカデミーは、EHMIを通して、複雑性の調査、総体的且つ持続可能なオプションの開発、迅速な専門家によるインプットなどを必要とする分野において、問題への対応方法の特定・計画を目的とした取り組みの実施・促進を通してリーダーシップを提供することになる。
 
なお、同イニシアティブ立ち上げにあたり、環境健全性問題に関する助言と、幅広いステークホルダーによる関与を可能とするアウトリーチシステムの構築を行う学際的運営委員会が編成され、ジョンズホプキンス大学(Johns Hopkins University、メリーランド州)教授のトーマス・バーク氏(Thomas Burke)が委員長を務めることになった。
 
2018年2月15日
 
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine:National Academies Announce Initiative on Environmental Health; Appoint Advisory Committee

 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター