全米大学実務者協会（National Association of College and University Business Officers：NACUBO）は2018年4月30日、米国私立大学による授業料割引に関する調査結果をまとめた報告書「2017年NACUBO授業料割引調査（2017 NACUBO Tuition Discounting Study）」を発表した。
 
これによると、同調査に回答した非営利私立大学404校では、2017－18学年度新入生の授業料割引率は49.9％と予測され、過去に実施した調査において最高となった。また、学士課程在学生全体を対象とした授業料割引率は44.8％で、こちらも過去最高である。
 
これは、奨学金などを含む学資援助額が増額されているためで、非営利私立大学の授業料及び手数料は、公表されている平均価格では2008－09学年度から42.1％増であるのに対し、新入生が実際に支払う正味価格は18.8％に留まっていることが明らかになった。さらに、2017－18学年度に返金の必要のない奨学金を受給した学生の割合は、新入生で88.7％、学士課程在学生全体では79.5％で、授業料及び手数料の半額以上が返済不要の奨学金で賄われたことになる。
 
2018年4月30日
 
National Association of College and University Business Officers：Average Freshman Tuition Discount Rate Nears 50 Percent