【ニュース・アメリカ】米国理事・卒業生委員会(ACTA)、高等教育機関の理事を対象としたガバナンスのためのブループリントを発表

米国理事・卒業生委員会(American Council of Trustee and Alumni:ACTA)は2014年8月19日、ニューヨーク市立大学(City University of New York)理事長のベノ・シュミッツ(Benno Schmidt)氏が中心となって作成し、コロラド大学(University of Colorado)名誉学長で元連邦議会上院議員のハンク・ブラウン(Hank Brown)氏などといった高等教育界のリーダー21人が賛同の署名をした報告書「新時代のためのガバナンス~高等教育理事のためのブループリント~(Governance for a New Era:A Blueprint for Higher Education Trustees)」を発表した。

 

本報告書は、米国民からの信頼を失いつつある高等教育が信頼を回復するために、高等教育機関の理事が取るべき行動計画などがまとめられている。同報告書で提示された主な内容は以下の通りである。

・大学管理者、理事会、及び教員で役割を分担・共有するシェアード・ガバナンスが採用されていることを口実として、理事会が休止状態となることは不可

・高等教育におけるリーダーシップはバランスが悪く、多くの理事は自分の役割を「後援者」「チアリーダー」「資金供与者」などと限定的に解釈

・理事は、高等教育機関から委託を受けて就任しているが、納税者及び学生に対する責任が第一

・理事及び大学管理者は、学問の自由の保護に関し、教員に対しては成果を上げているが、学生に対しては改善が必要

・理事は、数十億ドル産業の一部である大学間対抗運動競技に参加する学生選手に、大学在学中に学業を最優先させることは不可能

なお、本報告書は、以下の「URL1」からダウンロード可能。

URL1: http://www.goacta.org/images/download/governance_for_a_new_era.pdf
URL2: http://www.goacta.org/news/national_leaders_support_a_new_blueprint_for_higher_education_governance

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 組織・ガバナンス・人事