【ニュース・アメリカ】米国教育統計センター(NCES)、2012年秋学期の大学オンライン講座受講状況に関する報告書を発表

教育省(Department of Education)傘下の米国教育統計センター(National Center for Education Statistics:NCES)は2014年6月2日、2012年秋学期の全米における大学オンライン講座受講状況を示した報告書「州別大学オンライン講座受講状況 ~2012年秋学期~(Enrollment in Distance Education Courses, by State:Fall 2012)」(URL1)を発表した。NCESは、連邦学資援助受給資格を有する教育機関のデータを収集した総合高等教育データシステム(Integrated Postsecondary Education Data System:IPEDS)を管理しているが、2012年に初めて、大学オンライン講座に関するデータを収集した。これによると、大学在籍者総数の約25%に相当する約550万人が、オンライン講座の受講登録をしていることが明らかになった。この550万人のうち約290万人はオンライン講座のみを受講しており、残りの受講者は、従来の対面型授業とオンライン講座の両方を受講しているという。それ以外では、以下のような事柄が紹介されている。

・オンライン講座のみを受講する学生の割合は、大学院生が全体の22%であるのに対し、学部生は全体の11%

・オンライン講座と対面型授業の両方を受講する学生の割合は、大学院生が全体の7.8%であるのに対し、学部生は全体の14.2%

・従来の対面型授業のみを受講する学生は、米国北東部では84.5%であるのに対し、南西部では63.4%のみ

・北東部に所在する州の中では、オンライン講座のみを受講する学生の割合は、ロードアイランド州が最低の1.6%であるのに対し、ニューハンプシャー州では17.6%

・オンライン講座のみを受講する学生のうち、公立大学在籍者の82.5%は自分が在住する州の大学が提供する講座を受講しているのに対し、営利大学在籍者では84.2%が在住する州以外の大学が提供する講座を受講

・米国外に拠点を置く大学が提供するオンライン講座のみを受講している学生数は3万3,563人

・オンライン講座のみを受講する学生数が最も多いセクタは営利大学で受講者数は約90万人に及び、公立2年制大学がそれに次いで多く、受講者数は約67万5,000人

URL1: http://nces.ed.gov/pubs2014/2014023.pdf
URL2: http://www.insidehighered.com/news/2014/06/03/us-releases-data-distance-education-enrollments#sthash.hnX2LQq8.gmSIGuEy.dpbs

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ