大統領府科学技術政策局、米国科学財団、及び、エネルギー省は8月26日、人工知能(AI)及び量子情報科学(QIS)に関する研究所を
全米に新たに12機関設立するために、今後5年間に亘り約10億ドルを助成することを発表した。
これら機関は、NSF等が助成するAI研究所7拠点と、エネルギー省が助成するQIS研究センター5か所で、それぞれ、学際的な複数機関で構成され、
新興技術の研究及び人材育成を行うことになる。NSF主導AI研究所とエネルギー省QIS研究センターによる具体的取り組みは以下の通り。
<NSF主導AI研究所>
- NSF、農務省、国土安全保障省、運輸省等の連邦省庁が、NSF主導AI研究所7拠点に5年間に亘って1億4,000万ドルを付与し、機械学習
・合成製造・プレシジョン農業・予測などを含む複数分野のAI研究開発を促進。 - NSF主導AI研究所は、テキサス大学オースティン校、コロラド大学ボルダー校等の米国大学を拠点として活動。
- 今回選出された7拠点は第1次グループで、NSFは、2021年以降に総額3億ドル超を拠出してAI研究所をさらに追加する計画。
<エネルギー省QIS研究センター>
- エネルギー省傘下のアルゴンヌ国立研究所、ブルックヘブン国立研究所、フェルミ国立加速器研究所、オークリッジ国立研究所、及びローレンス・バークレー国立研究所がそれぞれQISセンターを主導し、エネルギー省は、5年間に亘って総額6億2,500万ドルを拠出。
- 民間セクター及びアカデミアが、3億4,000万ドルを提供。
- 研究テーマは、量子ネットワーキング、検知、コンピューティング、マテリアル製造など。
なお、NSF主導AI研究所リストは、エネルギー省QIS研究センターから、それぞれ閲覧可能。
8月26日