【ニュース・アメリカ】米国政府、中国軍との繋がりの可能性が懸念される中国人1,000人以上のビザを取り消し

 
 米国政府は、中国軍との繋がりの可能性が懸念される中国人1,000人以上のビザを取り消したことを認めた。この中には、学生や研究者も含まれ、
ビザ取り消しとなった中国在住の学生に対して、米国大使館からビザ取り消しを通知するEメールが送付されたという。

 
 また、ビザの再申請を行う前に、ビザ申請資格を取得するために米国領事館に出頭する必要がある旨が通知されている。国土安全保障省
チャド・ウルフ長官代行は、知的財産盗用や企業秘密窃盗など、米国のアカデミアから搾取するために学生ビザを悪用したとして中国政府を糾弾し、
さらに、中国の軍事民事融合戦略との繋がりが疑われる特定の大学院生及び研究者のビザは、機密研究の窃盗・私物化を阻止するために却下される
可能性があるとした。

 
 なお、中国では、ビザを取り消された者の詳細情報を提示した文書がソーシャルメディアやニュースサイトなどで回覧されており、同文書によると、
ビザ取り消しとなった者の多数は、ハルビン工業大学を含む「国防七子」と呼ばれる中国軍との関係が特に強い大学の卒業者や、中国共産党員の家族とされている。
 
9月10日
 
The PIE News: US: Chinese students’ visas revoked

地域 アジア・オセアニア、北米
アメリカ、中国
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
研究支援 研究公正性