米国工学アカデミー（National Academy of Engineering：NAE）は、2019年7月1日付で就任する次期会長・外交書記・運営評議会メンバー4人を5月14日に発表した。
 
6年任期の次期会長に就任するのは、イリノイ工科大学（Illinois Institute of Technology）名誉学長で化学工学教授のジョン・アンダーソン（John L. Anderson）氏である。アンダーソン氏は、1992年にNAE会員に選出され、現在はNAE運営評議会メンバーを務める他、基礎研究ニーズ特定委員会（Committee on Determining Basic Research Needs）委員長を含め、数々の学術委員会でも要職を務めてきた。
 
アンダーソン氏は、C・D・モート（C. D. Mote, Jr.）氏の後任となる。また、4年任期の次期外交書記に就任するのは、マイアミ大学（University of Miami）名誉学生部長で教授のジェームズ・ティエン（James M. Tien）氏である。ティエン氏は、2001年にNAE会員に選出され、ルース・デービッド（Ruth A. David）氏の後任となる。運営評議会メンバー2期目に再選されたのは、元IBM社副社長で起業家のジョセフィン・チェン（Josephine Cheng）氏と、元グローバルR＆D（Global R＆D）社副社長でミシガン大学（University of Michigan）マテリアル科学教授のアラン・トーブ（Alan I. Taub）氏の2人である。
 
一方、新たに3年任期の運営評議会メンバーに選出されたのは、退役海軍大将でスタンフォード大学（Stanford University）フーバー研究所（Hoover Institution）客員フェローのジェームズ・エリス（James O. Ellis, Jr.）氏と、レティス・コンサルタンツ・インターナショナル社（Lettis Consultants International, Inc.）上級プリンシパルのロビン・マグワイア（Robin K. McGuire）氏の2人である。なお、アンダーソン氏の次期会長就任に伴う運営評議会メンバー欠員は、ALZA社（ALZA Corporation）元社長でスタンフォード大学講師兼独立コンサルタントのハワード・ローゼン（Howard B. Rosen）氏が、残りの2年の任期を引き継ぐことになる。
 
2019年5月14日
 
National Academy of Engineering：National Academy of Engineering Elects President, Foreign Secretary and Four Councillors