【ニュース・アメリカ】米国学術協会18機関、学生による評価を唯一の教員評価手段としないよう大学に要請(9月10日)

米国社会学協会(American Sociological Association:ASA)は、米国歴史協会(American Historical Association:AHA)を始めとする学術専門協会17機関と共同で声明を発表し、人事決定や教員評価の判断基準に学生からの評価を使用しないよう、大学に強く要請した。
 
また、本声明は、学生からの評価が、指導の有効性との相関性が弱いことを提示した研究結果十数件を引用した他、学生による評価は、女性及び非白人教員に対する偏見があることが実験的評価で判明しており、特に非常勤教員などにとって不利であると主張した。
 
さらに、学生からの評価は、正式な評価ではなくフィードバックとして受け止められるべきで、指導の有効性に関する唯一の証拠として使用されるべきではないとし、オレゴン大学(University of Oregon)による総合的評価アプローチや、南カリフォルニア大学(University of Southern California)による教員間でのピアレビュー方式による評価などを紹介している。
 

なお、本声明は、こちらからダウンロード可能。
 

Inside Higher Ed: Inside Higher ED, Speaking Out Against Student Evals

地域 北米
アメリカ
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