【ニュース・アメリカ】米国大学看護学部、オピオイド乱用問題を受けて薬物乱用・過剰摂取に対応するようカリキュラムを再検討

 
米国における処方鎮痛薬「オピオイド(opioid)」の乱用が深刻な問題となる中、過去約1年間で、多数の看護学部がオピオイド依存及び過剰摂取の予防・治療に関する指導を導入している。例えば、ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)看護学部では、2018年秋学期から選択授業としてオピオイド問題に関する講座を開講する。
 
また、同大学では、それ以外にも、対面授業と仮想現実環境を利用した同様の講座2件を開発中である。さらに、メリーマウント大学(Marymount University、バージニア州)は、看護プログラムを含む衛生学部の学生を対象としたパイロットプログラムを実施し、シンシナチ大学(University of Cincinnati、オハイオ州)看護学部も、薬物乱用に関連するカリキュラムの検証を2017年に開始している。
 
この他、看護学部を持つコミュニティカレッジでもオピオイド関連の授業の導入を開始している。但し、薬物乱用に対しては偏見が強いため、ミシガン大学(University of Michigan)臨床准教授のスティーブン・ストローブ氏(Stephen Strobbe)は、「乱用(abuse)」という言葉はネガティブ・批判的・軽蔑的表現として受け止められることから、文言の使用にも慎重になるべきとコメントしている。
 
2018年4月11日
 
Inside Higher ED:Confronting the Opioid Crisis

 

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アメリカ
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