【ニュース・アメリカ】米国大学生の約40%、「COVID-19」感染拡大に伴うオンライン講座への移行に不安を表明

 
 バーンズ・アンド・ノーブル教育(Barnes & Noble Education)社は4月8日、在籍する大学が講座をオンライン学習に移行した、もしくは、移行過程にあるという大学生432人を対象とした調査結果を発表した。

 
 これによると、大半の学生は、オンライン学習への移行に必要なツールはあると感じている一方で、キャンパス外での自身の学習管理スキルに関して不安を感じていることが明らかにされた。

 
 本調査は2020年3月23日の週に実施されたもので、新型コロナウイルス「COVID-19」感染拡大に伴い、大学による衛生・安全対策の一環としての、対面講座からオンライン講座への移行に関する大学生の認識を調査している。 主な結果は以下の通り。

  • 全体の60%は、オンライン講座への移行準備が少なくともある程度は整っていると回答したのに対し、40%は自信がないと回答。過去にオンライン講座受講経験のある学生に限定すると、70%は準備が整っていると回答。
  • 全体の64%は、キャンパス外での学習に関し、集中力・規律の維持に対する不安があり、長期に亘る遠隔学習において、やる気を起こすことができるか否かに確信がないと回答。
  • 全体の55%は、社会的交流が不十分であることに対する懸念を表明し、級友と一緒の方が学習効率が上がると回答。また、45%は、遠隔学習様式の下では、教室での従来型様式よりも自身の成績が劣る可能性を懸念。
  • 全体の12%は、インターネット接続の安定性や速度が不十分である可能性を懸念。
  • 学生の42%は、オンライン講座への移行により、自身の速度に合わせた学習ができることが利点と回答。
  • 20%は、電子教科書を今までよりも多く活用すると回答。また、25%は、オンライン学習支援をさらに活用する計画と回答。
  • 全体の78%は、スカイプ(Skype)などといったバーチャル交流ツールの活用が増加すると予想。

 

4月8日
 


Barnes & Noble Education: 
Inc., Barnes & Noble Education Survey Reveals College Student Preparedness Split: Technically Ready for Online Learning, But Emotionally Unsure

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ