【ニュース・アメリカ】米国大学生、就職成功に自信があると回答した学生は全体の約35%のみ

 
ギャラップ社(Gallup)とストラダ教育ネットワーク(Strada Education Network)は、無作為に抽出された米国公立・私立大学43校に在籍する学生3万2,500人超からの回答に基づいて作成した報告書「2017年大学生調査 ~現役大学生に関する全米調査~(2017 College Student Survey: A Nationally Representative Survey of Currently Enrolled Students)」を発表した。
 
これによると、全体の約34%は、就職戦線において成功するためのノウハウと共に卒業する自信があるとし、36%は、キャリアにおいて成功するスキルと知識を身につけていると考え、半数強の回答者は、自身の専攻分野は「良い仕事」に繋がると考えていることが明らかになった。就職にあたり、知識・スキルに対する自信が最も低い学生は教養学専攻の学生で、知識・スキルが就職戦線での成功に繋がると回答した学生は28%のみであったのに対し、最も自信の高い学生はSTEM専攻学生(62%)であった。
 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 自分の専攻分野は良い仕事に繋がるという自信は、大学1年生では約56%であるのに対し、大学4年生では51%に減少。
  • 全体の約40%は、大学の就職センターを訪れたことがないと回答。
  • 全体の約57%は、大学教授・職員との会話を通して卒業後の就職に対する自信を深めたと回答。
  • 専攻分野を選択する上でアカデミックアドバイザーによる支援が役立ったと回答したのは、白人学生では約39%であったのに対し、黒人学生では45%、ヒスパニック系学生では40%。
  • 24歳以上の学生の41%は、自身のスキルが就職戦線で役立つと考えていると回答したのに対し、24歳未満の学生では32%。
  • もう一度大学を選択できる場合に同じ大学を選択すると回答した24歳未満の学生は44%のみ。一方、専攻に関しては53%が同じ分野を専攻すると回答。

 
なお、本報告書は、「2017 College Student Survey:A Nationally Representative Survey of Currently Enrolled Students」(PDF:2.71MB)からダウンロード可能。
 
2018年1月17日
 
Inside Higher ED:Unprepared and Confused
 

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