【ニュース・アメリカ】米国大学学長110人、全米で発生する嫌がらせ・憎しみ・暴力行為を非難・予防するようトランプ次期大統領に強く要請

米国大学110校の学長は、次期大統領に当選したドナルド・トランプ氏(Donald Trump)に対し、嫌がらせ・憎しみ・暴力行為を非難し、これらの行為を予防することを強く要請する書簡に共同で署名した。本書簡に署名した学長らは、大学キャンパスを含む全米において、人々が脅威と恐怖に晒される事件が発生しているため、この行動を取ることが必要であったとしている。本書簡の署名活動を主導したのはベニングトン大学(Bennington College)学長のマリコ・シルバー氏(Mariko Silver)で、多大な逆境を乗り越えてきた学生が不安を感じているという現状に直面し、学長仲間で相談した結果、書簡を作成するに至ったという。シルバー氏は、学生たちは嫌がらせを受けることなく安全に過ごせることが将来の米国のリーダーから約束されることが必要であると発言した。ベニングトン大学では、懸念するような事件が発生した訳ではないが、シルバー氏は、全米で発生している傾向に対して懸念するとコメントした。なお、トランプ氏は、テレビ番組のインタビューにおいて、イスラム教徒やラテン系学生に対する嫌がらせ行為が発生していることに関して悲しみを覚えるとし、嫌がらせをやめるようにと呼び掛けており、これに対してシルバー氏は、好ましいコメントとしながらも、これらの行為を否定する必要があり、メッセージはトランプ氏本人から発信されるべきであるとした。

 

Inside Higher ED:Presidents’ Message to President-Elect

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の多様性