【ニュース・アメリカ】米国大学学長の55%、2020年秋学期に開講するアカデミックプログラムを通常よりも縮小予定

 
 マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)出版局のMITプレス(MIT Press)は、新型コロナウイルス
感染症「COVID-19」に関連する研究の査読を加速し、政策決定者や医療界の主導者が利用可能な実証済み科学情報をリアルタイムで提供する
オープンアクセス学術誌「ラピッドレビュー:COVID-19(Rapid Reviews: COVID-19:RR:C19)」の発行開始を発表した。

 
 新型コロナウイルス「SARS-CoV-2」に関する研究結果をまとめた学術論文は、出版前の状態でオンラインでの閲覧が可能でありながら、
正確性を検証するための査読が行われていないものが多数存在している。

 
 そこで、通常は4週間以上の期間を要する従来の査読の代わりに、「RR:C19」編集チームは、人工知能(AI)ツールとグローバルな
エキスパートネットワークを活用して、査読を数日間で完了させるというシステムを確立した。

 
 同チームを主導するのは、編集長で、カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)衛生政策・管理教授で
公衆衛生学部名誉学部長のステファノ・バートッツィ(Stefano M. Bertozzi)氏である。

 
 編集チームはまず、人工知能(AI)ツールを駆使して出版前の論文リポジトリから有望な研究論文を特定し、それら論文について専門家に
査読を依頼して、透明性の高いプロセスを経て、内容が検証された論文を誰でも無料で閲覧できるオープンアクセスプラットフォーム上に
発表することになる。

 
 なお、「RR:C19」プロジェクトは、パトリック・J・マクガバーン財団(Patrick J. McGovern Foundation)からの助成35万ドルを資金源と
しており、ナレッジフューチャーズグループ(Knowledge Futures Group)のオープンソース出版プラットフォーム「パブパブ(PubPub)」
に論文を掲載する。
 
なお、本報告書は、こちらからアクセス可能。
 
6月29日
 


MIT News: The MIT Press and UC Berkeley launch Rapid Reviews: COVID-19

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
行政機関、組織の運営 政策・経営・行動計画・評価
大学・研究機関の基本的役割 教育