【ニュース・アメリカ】米国カレッジ・大学協会(AAC&U)、米国大学の最高学務責任者(CAO)を対象とした調査結果をまとめた報告書3編の第一弾を発表

米国カレッジ・大学協会(Association of American Colleges and Universities:AAC&U)は2015年11月16日、米国大学の最高学務責任者(Chief Academic Officer:CAO)を対象に実施した調査結果をまとめた3編の報告書のうち、最初の報告書「公平性と質の高い学習の集約 ~不当な立場に置かれた学生の成功の追跡・促進に関する大学の優先事項~(Bringing Equity and Quality Learning Together: Institutional Priorities for Tracking and Advancing Underserved Students’ Success)」(PDF)を発表した。本報告書は、全米におけるアンケート調査と、目標設定及び多様性・公平性・学生の成功についての優先事項に関する面談調査結果に重点を置いたものである。主要な調査結果は以下の通り。
・CAOの85%が、全学生に適用される共通の学習成果目標があると回答(2008年調査時の78%から増加)
・CAOの70%が、共有学習目標への学生の到達度を追跡していると回答
・CAOは、学位取得及び学習目標達成の両方における学生の成功促進を目的とした、実績に基づく介入と影響力の高い教育実践の価値を明確に認識
・調査に参加した全大学において学生の卒業率・在籍率を追跡。また、80%以上の大学がデータを学生の人種・民族的背景、収入レベル、両親の学歴によって細分類
・70%以上の大学が、学生による影響力の高い教育実践への参加と、特定の単位・課程のマイルストーン到達度合を追跡する一方で、特定の学生グループにおける主要な学習成果到達度合を人種・民族、収入、親の学歴などで細分類している大学は17%のみ

 

Association of American Colleges and Universities:College Leaders Embrace High-Impact Practices to Address Equity Gaps, but Give More Attention to First-Year Experiences Than to the Entire Educational Pathway or to Tracking Learning Outcomes, New National Survey Reveals

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 学生の多様性
統計、データ 統計・データ