【ニュース・アメリカ】米国大学保健協会、2021年秋学期に学生寮に滞在する学生及びキャンパス内での活動に参加する学生へのコロナワクチン接種義務付けを推奨

 
米国大学保健協会(ACHA)は4月29日、米国大学が所在する州の法律で認められ、また、十分に利用可能な資金がある場合、2021年秋学期に大学キャンパスの学生寮に滞在する学生及び、対面式講座受講・学習・研究などキャンパス内での活動に参加する学生には、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種を義務付けることを推奨すると発表した。但し、医学的理由を含む例外は認められるとしている。

 
ACHA は、ワクチン接種を行うことによる健康面での利点に加え、学術・課外活動及び学生寮での生活経験の継続は、学生の個人的・専門的・学術的成長を強化するとしており、高等教育機関は学生・教職員・保護者にワクチン接種を勧めることで恩恵を被るとしている。コロナワクチン接種義務付けを成功させるにあたり、ACHA が高等教育機関に対して考慮・対応すべきとする主な課題は以下の通り。

  • 現在米国で認可されているワクチン3種類は、いずれも食品医薬品局(FDA)から緊急時使用許可(EUA)を受けているが、正式認可を受けたものではないことから、大学管理者は、EUA 段階のワクチン接種を義務付けるにあたって法律顧問と十分な話し合いを行うべき。
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  • 高等教育機関は、2021年春学期終了までにできる限り多数の学生・教職員がワクチン接種を行えるよう調整すべき。
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  • 高等教育機関は、学生に対し、できる限り早い機会にワクチン接種を行うよう推奨すべき。
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  • ワクチン接種が可能でない国・地域から来る学生に対しては、大学キャンパスに到着次第、すぐに新型コロナウイルス感染症検査とワクチン接種ができる環境を手配。
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  • 高等教育機関は、高等教育機関が認めた接種義務付け免除者に対する支援を提供。
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  • 高等教育機関は、コロナワクチン接種に関する記録を保管する適切なアプローチを開発すべき。

 
4月29日


American College Health Association: 
American College Health Association Recommends COVID-19 Vaccination Requirements for All On-Campus College Students in Fall 2021


地域 北米
アメリカ
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