【ニュース・アメリカ】米国大学の最高財務責任者(CFO)、約20%が近い将来に大学閉鎖の可能性があると危惧

高等教育情報サイトのインサイド・ハイヤー・エド社(Inside Higher Ed)と調査会社のギャラップ社(Gallup)は、米国大学の実務者を対象に実施した調査報告書「2015年大学実務者調査(2015 Survey of College and University Business Officers)」を発表した。本報告書(※)は、米国の公立・私立大学403校の最高財務責任者(CFO)から得られた回答に基づいて作成されたものである。これによると、自身が在職する大学の財務モデルに関し、「今後5年間に亘り持続可能である」と回答したCFOは全体の64%、「今後10年間に亘り持続可能である」と回答したCFOは全体の42%で、それぞれ前年の62%、40%から僅かに増加した。その一方で、全体の約20%のCFOは、近い将来に在職中の大学が閉鎖に追い込まれる可能性があると回答した。また、財務上の懸念事項に対しては、予算削減よりも、入学者数増加などといった戦略で対応する傾向が明らかにされた。しかし、高等教育アナリスト及び専門家らは、入学者数及び正味授業料収入を増加させる戦略には限界があり、高等教育セクタの根本的な財務問題を解決する計画の検討が必要と指摘している。

※ 本報告書は「URL1」に必要事項を記入後、ダウンロード可能。

URL1: https://www.insidehighered.com/booklet/2015-survey-college-and-university-business-officers
URL2: https://www.insidehighered.com/news/survey/closure-concerns-and-financial-strategies-survey-college-business-officers

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