米国芸術科学アカデミー（American Academy of Arts＆Sciences：AAAS）の人文科学指標（Humanities Indicators）プロジェクトは2015年4月13日、大学における人文科学系学部の現状に関する報告書「人文科学の現状　～2015年高等教育～（The State of the Humanities: Higher Education 2015）」（URL1）を発表した。これによると、2014年の報告で英語専攻の学生数が減少する傾向が見られたのに続き、2015年は外国語専攻の学生数も減少した他、政治家が人文科学の価値を疑問視していることが明らかにされた。具体的なデータは以下の通り。

・学士号取得者全体の中で人文科学系分野の学位取得者が占める割合は、2007年の12％から2013年は10％に減少。

・人文科学系分野の学士号取得者の中で女性の占める割合は、2003年の62％から毎年徐々に減少し、2013年には59％。

・一方で、成績優秀な高校生が履修し、大学単位の取得が可能な授業「アドバンスト・プレースメント（Advanced Placement：AP）」で、人文科学系試験を受験する高校生数が過去20年間で飛躍的に増加

URL1: http://www.humanitiesindicators.org/binaries/pdf/HI_HigherEd2015.pdf
URL2: https://www.insidehighered.com/news/2015/04/13/report-offers-mixed-picture-state-humanities-2015