【ニュース・アメリカ】米国大学、QS専攻分野別世界大学ランキングで第1位となる分野の割合が前年から僅かに減少

 
英国教育企業で毎年世界の大学ランキングを発表するQS社は2018年2月28日、2018年版のQS世界大学ランキング(QS World University Rankings)を発表した。
 
同ランキングでは、専攻分野別世界大学ランキング(World University Rankings by Subject)も発表され、米国大学は、48分野中34分野において第1位にランクされたが、46分野中35分野で第1位であった2017年と比較すると、1位となる分野の割合が低下している。
 
また、全48分野の上位3位の大学の中で米国大学が占める割合は、2017年の55.7%から2018年は54.8%に僅かに減少した。これに対し、英国及びアジアの高等教育機関は、順位の大きな上昇はないものの、成績の向上がみられるという。
 
主な結果は以下の通り。

  • 第1位にランクされた分野が最も多い大学はハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)の14分野で、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)の12分野がこれに次ぐ。
  • 少なくとも1分野で世界第1位にランクされた米国大学は合計10校。
  • 中南米の大学では、上位50位以内にランクインした分野のある大学44校のうち、メキシコ国立自治大学(Universidad Nacional Autónoma de México:UNAM)が12分野で最も多く、ブラジル・サンパウロ大学(Universidade de São Paulo)の10分野がこれに次ぐ。
  • アジアの大学では、48分野の中で上位10位以内にランクインした分野が11分野であったシンガポール国立大学(National University of Singapore)が最多。また、アジアの大学のうち、少なくとも1分野が上位10位以内にランクインした大学は全部で30校で、日本の大学はこのうち7校、中国・香港の大学が5校。なお、アジアの大学が第1位にランクされたのは、歯学分野での香港大学(University of Hong Kong)のみ。
  • 英国大学が第1位となった分野は10分野で、2017年から2分野増加。また、48分野中32分野で上位3位にランクイン。

 
なお、専攻分野別世界大学ランキングは、「QS World University Rankings by Subject」で閲覧可能。
 

2018年2月28日
 
The PIE News:QS World University Rankings show US still top, but Asia rising

 

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
レポート 海外センター