ボストン大学(Boston University、マサチューセッツ州)は、新型コロナウイルス感染が拡大する中、公衆衛生当局が2020年秋学期からのキャンパスでの講座開講が安全ではないと判断した場合、2020年内は遠隔学習を継続し、通常の対面式講座の再開は2021年1月からと決定した。
また、2020年夏学期も、遠隔学習方式で講座を提供し、学生寮・食事の提供は、現在同様に最小限とすることを明らかにしている。同大学のロバート・ブラウン(Robert A. Brown)学長は、秋学期からのキャンパスでの講座開講再開に期待しながら、決定するまでは最善且つ最も安全な手段を見つけるため努力するとコメントしている。
一方、ハーバード大学(Harvard University、マサチューセッツ州)のローレンス・バコウ(Lawrence S. Bacow)学長は、2020年秋学期に関して様々なシナリオを検討しているとしながら、非常に多くの事柄が不確実な中で決断を下さなければならないことが問題の1つとしており、オレゴン州立大学(Oregon State University)やアリゾナ大学(University of Arizona)などを含む多数の大学も同様の対応を行っている。
なお、ハーバード大学公衆衛生学部客員科学者で疫学者のエリック・フェイグル・ディン(Eric Feigl-Ding)氏は、大学が不測の事態に備えた計画を立てていることは適切な対応とし、ワクチンが早急に使用可能とならない限りは、学期開始日の遅延や断続的なキャンパス閉鎖と再開の繰り返しなども計画すべきとした。
4月15日
CNN: Universities begin considering the possibility of canceling in-person classes until 2021