米国医学アカデミー（National Academy of Medicine：NAM）は2017年10月16日、年次会議において、新たに選出された正会員70人と国際会員10人を発表した。NAM会員に選出されることは、衛生・医療分野における最高の栄誉であり、卓越した専門分野における功績とサービスへのコミットメントが評価されたことを示す。
 
NAM会長のビクター・ジャー（Victor J. Dzau）氏は、新たに選出された会員に関し、米国及び世界中の科学・医学・衛生分野における傑出した学者及びリーダーで、これらの会員の持つ専門性は、最も急を要する問題に対応し、将来の医療・医療ケアに情報を提供する上で、NAMを支援することになるとコメントした。
 
新規会員は、医療科学・医療ケア・公衆衛生などの分野に貢献した個人に対して現会員が投票するという過程を経て選出され、会員の多様性を維持するために、少なくとも会員の4分の1を法学・工学・社会科学・人文科学などといった医療専門分野以外の領域から選出している。
 
今回の新規会員を加えて、NAMの現会員数は1,970人、国際会員数は172人となった。なお、今回選出された国際会員には、理化学研究所多細胞システム形成研究センター網膜再生医療研究開発プロジェクトリーダーの高橋政代氏が含まれている。
 
2017年10月16日
 
National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine：National Academy of Medicine Elects 80 New Members