【ニュース・アメリカ】米国人大学生の75%、新型コロナウイルス感染症パンデミックが精神衛生に悪影響

 

教科書レンタル・教育技術会社のチェグ 社は、世界21カ国の大学生1万6,839人を対象に実施した新型コロナウイルス感染症パンデミックによる
影響に関する調査「世界学生調査」の結果を発表した。

 
これによると、米国人学生の75%はパンデミックが精神衛生に悪影響を及ぼしたと回答しており、ブラジル人学生(76%)に次いで世界で2番目に
多く、カナダ人学生では73%となっている。調査対象21カ国全体では、大学生の56%がパンデミックは精神衛生に悪影響を及ぼしたと回答している。

 
また、米国人学生に限定すると、①パンデミックによりストレス・不安が上昇した学生は90%、②精神衛生に関する支援を求めた学生は30%、③自殺を
考えた学生は26%、④自傷行為を行った学生は12%、⑤自殺未遂を起こした学生は5%、
であった。

 
その他の主な結果は以下の通り。

  • 「全般的に見て全てを考慮すると幸せだと思う」と回答した米国人学生は58%で、トルコ人学生に次いで2番目に低い。回答した21カ国
    全体では、大学生の70%が全般的には幸せと回答。
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  • パンデミック中のオンライン学習の経験に関しては、全21カ国の回答者の51%が教員は有効なオンライン指導法を知っていると回答した
    のに対し、37%は有効な指導法を知らないと回答。米国人学生に限定すると、教員は有効な指導法を知っているとしたのは45%である
    一方、知らないとしたのは44%(不明が11%)。
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  • パンデミック中のオンライン講義で学んだ事柄に関し、全21カ国の回答者の50%は対面講義とほぼ同じと回答したのに対し、35%は
    対面講義よりも多くを学んだと回答。
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  • 米国人学生の76%は、オンライン講義の授業料が通常の授業料よりも低価格になるのであれば、自身が在籍する大学で提供される
    オンライン講義数を増やすべきと回答(全21カ国の学生では65%)。
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  • 大学での勉学に関連する負債があると回答したのは、全21カ国の学生では31%であるのに対し、米国人学生に限定すると48%。

なお、本調査結果は、こちら からダウンロード可能。

 
3月1日


Inside Higher ED: Pandemic Pressures


地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ