【ニュース・アメリカ】米国・カナダの大学生、印刷された教科書にデジタル要素を組み合わせた教材を好む学生が増加

全米大学書店協会(National Association of College Stores:NACS)は、米国及びカナダの大学生を対象に年2回実施する調査結果をまとめた報告書「スチューデント・ウォッチ~教材に対する態度と行動:2015年~2016年報告書~(Student Watch™: Attitudes and Behaviors toward Course Materials: 2015-2016 Report)」を発表した。

 

これによると、学生全体の40%は印刷された教科書を好むと回答した一方で、26%は印刷された教科書にオンラインサポートなどのデジタル要素が組み合わされたものを好むと回答し、1年前の調査時の24%から増加していることが明らかになった。

 

デジタル教材が好まれる理由には、利便性(56%)、低価格(45%)などが挙げられた。それに対し、印刷された教材が好まれる理由には、デジタルデバイス画面と比較して、勉強しやすい、眼を通しやすい、読みやすいなどが挙げられた。

 

また、2015年秋学期にオンラインテキストもしくはデジタル教材へのアクセスコードを含むデジタル要素を少なくとも1つ利用した学生は全体の約60%で、大学において少なくとも1回はデジタル学習要素を利用したことがあると回答した学生は全体の75%、全く使ったことのない学生は17%であった。

 

NACSの調査部門である「オンキャンパス調査(OnCampus Research)」ディレクターのエリザベス・リドル氏(Elizabeth Riddle)は、2015年秋学期に学生がデジタル教材へのアクセスコードを取得した主な理由は教官からの義務付けであったが、幼稚園から高校3年まで(K-12)の教育現場におけるデジタル教材使用機会が増加しているため、時間と共にデジタル教材はさらに受け入れられるようになるとコメントしている。

 

なお、2015年秋学期の「スチューデント・ウォッチ」の主要な調査結果は、以下よりダウンロード可能。
Student Watch™: Attitudes and Behaviors toward Course Materials: 2015-2016 Report[PDF:756.1KB]

 

National Association of College Stores:Newly Released Report from National Association of College Stores Shows Increase in Use of Digital Course Materials

地域 北米
アメリカ、その他の国・地域
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
統計、データ 統計・データ