【ニュース・アメリカ】科学工学分野での学位取得者数、過去10年間で男女共に増加

米国学生情報センター研究所(National Student Clearinghouse Research Center)は、過去10年間の科学工学(S&E)分野での学位取得に関する報告書「科学工学学位取得 ~2004-2014年~(Science & Engineering Degree Attainment: 2004-2014)」(URL1)を発表した。本報告書は、工学、コンピュータ科学、地球・大気・海洋科学、物理科学、数学、生物・農科学、社会科学・心理学の分野を対象としたもので、2004年~2014年の10年間でいずれの分野においても男女ともに学位取得者数が増加していることを明らかにした。これは、自然科学分野での学位取得者数の伸びが主因という。当該期間でのS&E分野における学士号取得者数は、男子学生で2ポイント増、女子学生で1ポイント増であるのに対し、修士号は男子が1ポイント増で、女子は変化がなかった他、博士号取得者数では、社会科学・心理学分野で減少した以外は、全分野で増加しているという。また、博士号を取得する男子学生の中で、「ハード・サイエンス(hard science)」と呼ばれる自然科学分野での学位取得者は、2004年の45%から2014年には48%に増加したことが判明した。なお、2014年の女子学生によるS&E学位取得は、学士号取得者全体の49%、修士号の43%、博士号の40%とまだ少数派ではあるが、博士号取得者に関しては、7分野中5分野において女子の占める割合が増加しているという。

URL1: http://nscresearchcenter.org/snapshotreport-degreeattainment15/
URL2: http://nscnews.org/stem-on-the-rise-science-and-engineering-degrees-increase-in-the-past-10-years/

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
統計、データ 統計・データ