【ニュース・アメリカ】科学・工学・医療分野の研究博士号保有者の失業率、米国平均の約3分の1

米国科学財団(National Science Foundation:NSF)傘下の米国科学工学統計センター(National Center for Science and Engineering Statistics:NCSES)は、科学・工学・医療(science, engineering and health:SEH)分野の研究博士号保有者の失業率に関する報告書「博士号を有する科学者・エンジニアの2013年の失業率は全米平均以下を維持(Unemployment among Doctoral Scientists and Engineers Remained Below the National Average in 2013)」(URL1)を発表した。本報告書によると、2013年のSHE分野の研究博士号保有者の失業率は2.1%で、米国の25歳以上の一般成人の失業率6.3%の約3分の1であったことが明らかにされた。具体的には、2013年のSHE分野の研究博士号保有者数は83万7,900人と推測され、このうち約73万5,900人は、フルタイム勤務、パートタイム勤務、もしくは就職活動中のいずれかであったという。労働力となっているSHE分野の研究博士号保有者の専攻分野内訳は、生物・農業・環境生命科学が25.5%と最多で、以下、工学18.5%、物理科学17.1%、心理学14.5%、社会科学12.3%、医療4.6%、数学・統計学4.5%、コンピュータ・情報科学3%と続いている。また、男女別では、2013年の博士号保有者の32.9%が女性であり、SHE分野の研究博士号保有者の就労率は女性が89.1%と、男性の87.2%を上回っている一方、フルタイム勤務者の割合を見ると女性は72.7%で、男性の77.5%を下回ることが明らかにされた。

URL1: http://www.nsf.gov/statistics/infbrief/nsf14317/nsf14317.pdf
URL2: http://www.nsf.gov/news/news_summ.jsp?cntn_id=132687&org=NSF&from=news

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組、大学等研究機関レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
人材育成 学生の就職
統計、データ 統計・データ