【ニュース・アメリカ】留学生、比較的低価格な学費、オンライン講座へのアクセス、短期間でのプログラム修了などを理由にコミュニティカレッジを選択

 
 米国教育審議会(American Council on Education:ACE)は、コミュニティカレッジに在籍する留学生に関する報告書「コミュニティカレッジ在籍の留学生 ~予期せぬ多様性~(International Students in Community Colleges: An Unplanned Diversity)」を発表した。

 
 本報告書は、留学生がコミュニティカレッジ在籍を選択した理由や留学生がもたらす利点の検証に加え、留学生にとって魅力的な高等教育機関となるためにコミュニティカレッジができることに関する提案をまとめたものである。

 
 本報告書の執筆者であるアイオワ州立大学(Iowa State University)教育学部名誉教授のリンダ・セラ・ハゲドーン(Linda Serra Hagedorn)氏は、米国のコミュニティカレッジシステムは世界的にも独特とし、留学生がコミュニティカレッジを選択する理由として、比較的低価格な学費、オンライン講座へのアクセス、短期間でのプログラム修了などを挙げている。

 
 また、カレッジリーダーに対し、コミュニティカレッジの価値と4年制大学への編入実績などを強調すべきとした他、住居探し、異文化への適応、移民局へのアクセスなどにおいて、留学生にさらなる支援を提供すべきとしている。ハゲドーン氏が提案する、コミュニティカレッジが取るべき措置は以下の通り。

  • 国際化計画の策定、もしくは、既存の計画に国際化戦略を追加。
  • 海外の留学斡旋業者利用を含む、学生募集計画の策定。
  • 留学生にとって使いやすいウェブサイトの構築。
  • 文化的対応及び大学準備のツールとしてのオリエンテーションの活用。
  • 留学生による出願・登録を円滑に進めるため、必要な書類・報告書手続に関する職員研修。

 
なお、本報告書は、こちらからダウンロード可能。
 


American Council on Education: Community Colleges and the International Student
 
1月27日

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育
国際交流 国際化
人材育成 学生の多様性