全米経済研究所(National Bureau of Economic Research:NBER)は、コロラド州立大学(Colorado State University)経済学助教のチャー・リ(Cher Li)氏とアリゾナ州立大学(Arizona State University)W・P・キャリー経営大学院(W. P. Carey School of Business)経済学教授のバシット・ザファー(Basit Zafar)氏は、調査結果報告書「求めよ、さらば与えられん?大学における成績修正の男女差(Ask and You Shall Receive? Gender Differences in Regrades in College)」を発表した。
これによると、大学の成績が不満で教員に修正を要求した場合、男子学生が希望通りに成績修正を受ける確率は、女子学生よりも18.6%高いことが判明した。
本調査は、4年制大学の期末試験の成績と、成績修正に関する独自のデータセットを分析したもので、成績修正の男女差は、学部・学科を問わずに大学全体で見られたとしている。
リ氏とザファー氏が、この傾向に対する理解を深めるために行った後続調査の主な結果は以下の通り。
- 成績修正を要求する学生は、男子学生数が女子学生数を上回る。
- 学生全体の約40%が、在学中に1回は教員に対して成績修正を要求。
- 試験・小テスト・課題では、成績修正を要求した学生の60%以上の成績が上方修正されるのに対し、最終成績が上方修正されるのは約30%。
- 成績修正を要求した女子学生の成績平均点(GPA)は、最高0.43ポイント上方修正されたのに対し、男子学生では最高0.47ポイント上方修正。
Inside Higher ED: Gender Gap in Grade-Change Requests
2月5日