【ニュース・アメリカ】犯罪歴のある個人への高等教育機会提供を促進する「公平な高等教育機会に関する誓約」への高等教育機関による署名が61件に

米国政府は2016年9月14日、犯罪歴のある個人に対し、教育機会の提供を通してもう一度やり直しの機会を与えることへのコミットメントを表明した「公平な高等教育機会に関する誓約(Fair Chance Higher Education Pledge)」への高等教育機関による署名が61件となったことを明らかにした。これらの高等教育機関には、現在合計で180万人超の学生が在籍している。本誓約に署名をした高等教育機関がコミットする主要な内容は以下の通り。

  • 犯罪歴のある個人が高等教育を受ける機会の拡大を目的とした「ビヨンド・ザ・ボックス(Beyond the Box)」イニシアティブのような公正な入学審査機会の導入。
  • 矯正施設での授業担当を希望する教員への支援。
  • 犯罪歴のある個人がインターンシップや職業訓練を行う機会の確保。
  • やり直しの機会を創出する実践例を通した主導。

また、この日、教育省(Department of Education)のジョン・キング長官(John B. King Jr.)とブロデリック・ジョンソン大統領補佐官(Broderick Johnson)は、カルホーン・コミュニティカレッジ(Calhoun Community College、アラバマ州)の高等教育プログラムを提供するライムストーン矯正施設(Limestone Correctional Facility、アラバマ州)を訪問した。同カレッジは、ライムストーン矯正施設及びアラバマ州矯正局(Department of Corrections)と提携し、服役中の学生に対して、大工・溶接・園芸・機械設計などを含む11種類の職業訓練プログラムの受講を可能としており、同施設で取得した単位は、同カレッジもしくは別の高等教育機関に編入する際に移行可能という。

 

Department of Education:FACT SHEET: White House Announces New Commitments to Fair Chance Higher Education Pledge

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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