【ニュース・アメリカ】景気後退の最中の大学卒業者、高卒者と比較すると在職率・収入ともに有利であったことが判明

米国教育統計センター(National Center for Education Statistics)は、2001~2002学年度に高校2年生(10年生)であった学生グループを2012年まで追跡した結果を発表した。
本グループに含まれる大学進学者は、景気後退のあった2008年頃に大学を卒業して就職難を体験しており、全体の52%は何らかの高等教育資格を取得し、33%は学士号を取得しているにもかかわらず、全体の41%は2009年~2012年の間に少なくとも1回は失業していたことが明らかにされた。
但し、低学歴者の失業率は高学歴者よりも高く、また、高学歴者は正規雇用される割合が高いことも判明しており、2012年には、学士号保有者の78%は週35時間以上就労し、11%が就労時間35時間未満、5%が失業中、6%が労働力ではない状況であった。一方、同じグループ内で学歴が高卒の場合、64%が週35時間以上就労し、12%が就労時間35時間未満、14%が失業中で、10%が労働力ではなかったことが明らかにされている。さらには、収入に関しても、学士号保有者の収入は、平均時給17ドルであったのに対し、高卒者では同13ドルであったことが判明している。

 

2017年6月30日

 

Inside Higher ED:College vs. the Great Recession

地域 北米
アメリカ
取組レベル 大学等研究機関レベルでの取組
人材育成 学生の就職