【ニュース・アメリカ】新型コロナウイルス感染症パンデミック、STEMM分野の女性大学教員のキャリアに悪影響

 
米国科学工学医学アカデミーは3月9日、報告書「学術的科学・工学・医学分野における女性のキャリアに対する新型コロナウイルス感染症の影響
を発表した。

 
本報告書は、2020年10月に大学のSTEMM 分野の教員である女性約900人を対象に実施した調査結果をまとめたもので、新型コロナウイルス感染症
パンデミックは STEMM 分野の様々な領域で働く女性に悪影響を及ぼしていると分析している。主な結果は以下の通り。

     

  • STEMM 分野の女性大学教員は、パンデミックにより仕事の負担が増加した一方で、生産性が低下し、リモートワークが困難であること
    が判明。
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  • 地球・宇宙科学などを含む特定の分野では、女性が執筆者である論文発表は2020年も継続して着実に行われた一方、研究・労働時間
    の自己申告、論文執筆状況、会議出席状況などから、女性にとってパンデミックが仕事の妨げとなる度合いは男性よりも顕著に大きかった
    ことが判明。
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  • 通信技術により、女性及びマイノリティグループの研究者による共同研究参加が増加した事例はあるものの、2020年の共同研究において
    も女性により大きな負担となっていたことが判明。
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  • 2020年には、パンデミックにより多数の大学が教職員の一時解雇や一時帰休などを短期間で決定したが、最も大きく影響を受けた役職は、
    女性や非白人が主である非常勤及び非テニュア教員。

 
また、2020年3月13日以降に債務不履行となったローンは、返済状況の記録を良好に戻すよう、信用調査所に要請する。なお、連邦学資ローン利息
ゼロ・ローン取立停止措置は、2021年9月30日まで有効である。

 
なお、本報告書は、こちら から閲覧可能。

 
3月9日


National Academies of Sciences, Engineering, and Medicine: 
Emerging Evidence Indicates COVID-19 Pandemic Has Negatively Impacted Women in Academic STEMM Fields, Endangering Progress Made in Recent Years


地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 研究
人材育成 研究人材の多様性