教育省（Department of Education）は2014年9月30日、大学における卒業率、価値、及び学費の手の届きやすさの向上を目的とした革新的なプロジェクトを支援する「ファースト・イン・ザ・ワールド（First in the World：FITW）」プログラムの下で、総額7,500万ドルの助成を4年間に亘り受給する大学24校を発表した。今年5月に発表された「FITW」コンペに対し、約500件のプロジェクトの応募があり、その中から17州に所在する4年制大学19校、2年制大学5校が選出された。また、これら24校のうち、6校が歴史的に黒人学生の多い大学（HBCU）を含むマイノリティ学生を多数受け入れる大学で、これら6校が7,500万ドルのうち、約2,000万ドルの助成を受給する。今回助成を受給するプロジェクトは、①大学入学者数及び卒業者数の増加、②コミュニティカレッジからの編入率の向上、③STEM分野の入学者数及び卒業者数の増加、④卒業までに要する期間の短縮、の優先課題4項目の中から少なくとも1項目を取り上げた内容で、これらの課題に対処するために、具体的に以下のような対策が盛り込まれている。
・学生による学習ペースの調整が可能なプロジェクトに基づく新たな専攻分野の開発
・社会人学生を対象とした、バーチャル空間での学習コミュニティとラップアラウンド・コーチングを導入したオンライン授業の開発
・障害を持つ学生を対象とした、デジタル教材へのアクセス拡大
・高校生を対象とした大学検索や学費調達手続きに関する理解を深めるための指導プログラムにおいて使用する、ゲーム・ベースのツールの実装
