【ニュース・アメリカ】教育省、FAFSA情報確認のために大学が利用する手段に新たな柔軟性を追加

教育省(Department of Education)のベッツィー・デボス(Betsy DeVos)長官は2017年4月24日、連邦学資援助無料申込(Free Application for Federal Student Aid:FAFSA)手続きにおいて、国税庁データ回収ツール(Internal Revenue Service Data Retrieval Tool:IRS DRT)の利用が中断されているために影響を受けた学生・家族に対する更なる支援提供の一環として、FAFSA情報を大学が確認する上で新たに柔軟な対応を行うことを発表した。
今回の措置は、IRS DRTがセキュリティ強化のために当面は使用不可となることを受け、通常はIRS DRTを使用していた申請者による申請手続きを容易にすることを目的としたものである。大学がFAFSA情報を確認するために新たに加えられたオプションは、①IRS DRTの利用もしくはIRS税申告証明書(IRS transcript)の取得の代わりに、FAFSA申請者が2015年の税申告の際にIRSに提出した署名入り文書のコピーを内容確認情報として利用することを承認、②申請者・申請者の配偶者・申請者の親が2015年の税申告をしていない場合、大学がIRS及びその他の税管轄機関からの証明用文書獲得の義務付けを廃止、の2つで、即日施行され、2016~17学年度及び2017~18学年度の両方のFAFSA手続きに適用される。

 

なお、高等教育担当教育次官補代行のリン・マハフィ(Lynn B. Mahaffie)氏の名前で大学宛に送付された書簡は、以下より閲覧可能。
Federal Student Aid:Changes to 2016-2017 and 2017-2018 Verification Requirements

 

Department of Education:Secretary of Education Betsy DeVos Announces New Flexibilities for FAFSA Filers Impacted by IRS DRT Suspension

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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