【ニュース・アメリカ】教育省、2つのイニシアティブによる影響をまとめた報告書2編を発表

教育省(Department of Education)は2015年11月12日、同省の2つのイニシアティブを通して州政府に資金及び柔軟性を提供した結果、州政府及び学区に与えた影響をまとめた2編の報告書「根本的変化 ~『頂上へのレース』の下での米国公立校におけるイノベーション~(Fundamental Change: Innovation in America’s Schools under Race to the Top)」(URL1)と「米国における学校改善助成の概要 ~2012-13学年度~(School Improvement Grants National Summary: School Year 2012-13)」(URL2)を発表した。「頂上へのレース」に関する報告書は、最初の2回のコンペで助成を受給した、デラウェア州など11州とワシントンDCの事例に重点を置いたものである。同イニシアティブの結果、これらの州では、①高レベルの大学進学・就職準備基準の設定、②優秀な教員・リーダーの養成・支援、③指導内容向上を目的としたデータシステム及び技術の活用、④学業実績の非常に低い学校の立て直し、の主要4領域において独自のアイデアと計画の実行を通して、教育改革を行っている。一方、学校改善助成(School Improvement Grants:SIG)プログラムに関する報告書は、SIG助成を受給した最初の3組のコホートに所属する学校1,399校に重点を置いたものである。SIG助成受給校にみられる特徴には、A:他の学校よりも急速に改善、B:数学・読解力の成績が向上、C:高校では卒業率が向上、D:生徒の学習時間が増加、などが挙げられている。

URL1: http://www2.ed.gov/programs/racetothetop/rttfinalrpt1115.pdf
URL2: http://www2.ed.gov/programs/sif/signationalsum09292015.pdf
URL3: http://www.ed.gov/news/press-releases/fact-sheet-empowering-states-transform-education-landscape

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
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人材育成 教員の養成・確保
統計、データ 統計・データ