【ニュース・アメリカ】教育省、総合的情報の提供に向けて「大学スコアカード」を改善

 
教育省(Department of Education)のベッツィー・デボス(Betsy DeVos)長官は2019年5月21日、進学する大学決定に役立つツールとしてオバマ政権下で立ち上げられた「大学スコアカード(College Scorecard)」に関し、より総合的なデータを提供するよう改善することを発表した。
 
教育省は、非学位資格を付与する高等教育機関2,100校の情報を新たに「大学スコアカード」ウェブサイトに追加した他、卒業率に関する総合的情報や、専攻分野別での学資ローン負債に関する初期情報などを掲載している。また、最新版「大学スコアカード」には、過去に高等教育を受けたことのないフルタイム学生のデータに加え、社会人学生、他大学からの編入学生、パートタイム学生などといった非従来型学生の情報も含まれ、今後は卒業生の収入に関する情報も含むことになるという。
 
但し、学生レベルでのデータ収集が連邦法で禁じられているため、入学後に他大学に編入した学生のその後の実績を反映しないなどといった欠陥はまだ残っており、公立・ランドグラント大学協会(Association of Public and Land-grant Universities:APLU)は、大学透明性法(College Transparency Act)が法制化されればこの問題が解決されるとしている。
 
2019年5月21日
 
Department of Education:Secretary DeVos Delivers on Promise to Expand College Scorecard, Provide Meaningful Information to Students on Education Options and Outcomes

 

Inside Higher ED:Beefing Up the College Scorecard

 

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