【ニュース・アメリカ】教育省、教員養成課程の強化を目的とした規制案作成へ

オバマ大統領は、教員養成課程の強化を目的として、教員養成課程の評価システムの開発とプログラム改善に向けた情報提供を州政府が行うことを奨励・支援する規制案を作成するよう、教育省(Department of Education)に要請した。同省のアーン・ダンカン長官(Arne Duncan)は、2014年夏に同規制案に対するパブコメ募集を開始する予定で、2015年内に新法令の成立を目指すとしている。ダンカン長官によると、現行の教員養成課程では卒業生が教育現場で教鞭をとるための準備が不十分で、卒業生からは「多様な学習環境下で教育指導を行うための準備が不十分」「教育現場で必要とされている技術の使用法を学ぶ機会が不十分」などといった問題点が報告されているという。また、教員養成課程とその卒業生に関する情報を、教員養成課程提供機関、教員候補者、及び一般に報告する州は、フロリダ州など5州に留まっている。同法案では、卒業生の就職状況、卒業生による教育指導を受けた生徒の成績向上度、顧客満足度調査などに基づく教員養成課程の評価が州政府に義務付けられ、教育ニーズの高い地域で働くことを予定する学生1人につき最高4,000ドルを助成する「教育指導助成(Teach Grant)」の受給対象となるのは、高評価を受けた課程のみと定められる可能性がある。

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地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組
大学・研究機関の基本的役割 教育、質の保証
人材育成 教員の養成・確保