【ニュース・アメリカ】教育省、大学生保護者を対象とした連邦学資ローンの返済滞納状況に関するデータを公開

教育省(Department of Education)は、大学生の保護者を対象とした連邦学資ローン「ペアレント・プラス(Parent PLUS)」ローンの返済滞納状況に関するデータを初めて公表した。これによると、2010年度に返済を開始した同ローン利用者の中で3年後に返済を滞納しているのは全体の5.1%で、2006年度に返済を開始したグループの滞納率1.8%から増加していることが明らかにされた。しかし、この滞納率は、2010年度に返済を開始したその他の連邦学資ローン利用者の3年後の滞納率14.7%と比較すると、大幅に低くなっている。また、「ペアレント・プラス」ローンの滞納率を大学の種類別で見ると、営利大学学生の保護者の滞納率が13.3%で、非営利私立大学の3.4%、公立大学の3.1%と比較して大幅に高いことも明らかになった。同ローンは、2011年に教育省が審査基準の厳格化などを含む改正を実施したため、進学を希望する学生の保護者のローン申請が却下される件数が増加し、学生の進学機会が奪われるとして、特に伝統的に黒人学生の多い大学やマイノリティ学生擁護団体などは、審査基準を従来の基準に戻すように教育省に要請している。

URL1: http://www.insidehighered.com/news/2014/04/03/education-department-releases-default-data-controversial-parent-plus-loans

地域 北米
アメリカ
取組レベル 政府レベルでの取組